法律相談事例
オレオレ詐欺や架空請求詐欺に引っかかる高齢者を増やさないために出来る対策
ニュース等で報じられることも多くなった特殊詐欺(オレオレ詐欺や架空請求詐欺など)の被害。
平成26年の被害総額は、565億円を超えました。某宝くじ(1等~5等)の賞金総額が550億円ほどと言われていますから、その額の大きさがわかります。確実に詐欺自体の認知度は上がっているのにも関わらず、被害は年々増加しています。
それだけ、詐欺が多種多様で複雑な様相を呈してきたと言えます。詐欺は日々、進化しているのです。
高齢者の被害が多いことは予想がつくかと思いますが、具体的な数字を確認してみましょう。
特殊詐欺の手口や被害状況を記載している、警察庁発表の『平成27年9月の特殊詐欺認知・検挙状況等について』によれば、詐欺の被害者の9割以上を占めるのが60歳以上。
また、76%ほどが女性の被害者であることがわかります。
被害額は様々で、詳細は公開されていないものの、数千万円といった大金を奪われるケースもあるようです。
皆さんの周りにも、関わりのある60歳以上の方はいらっしゃるかと思います。
常にそばにいてくれるような人がいればよいですが、単身で生活をしている方や、高齢のご夫婦で同居されている場合もあるでしょう。
そのような方がいるのであれば、声をかけてあげてください。遠方であれば、電話をしましょう。
特殊詐欺の被害者の大半が60歳以上であること、そして女性がターゲットになりやすいということを伝え、注意を促してください。何かおかしいと思ったら自分に連絡をするように伝えてあげると、相手の方も安心するはずです。
一度きりでなく、週に一回、月に一回など、繰り返し連絡を取ってあげればより一層安心です。
もちろん、定期的に顔を見に行く、というのがベストです。
詐欺そのものがなくなることが第一ですが、詐欺が起こりにくい環境作りをするためには、このような行動が非常に有効なのです。
とはいえ、多忙で頻繁に連絡を取る時間がなかったり、遠方に住んでいるために会いに行くことが難しかったり、ということがあるかと思います。
ご自身だけで解決が難しい場合は、周りを頼ることも一つの手です。信頼のできる近所の方や、他の親族の方にも力を借りましょう。
また、詐欺対策の上で、専門家のアドバイスを得たいという場合は、当事務所にご連絡をいただければと思います。
財産管理のプロとして経験を積んできた15名の弁護士が、詐欺対策のサポートをさせていただきます。